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海外生活 chap.2

前章では統計データと歴史の面からフィリピンという国を綴りましたが、
今回はインフラや基盤について綴ってみます。
主に日本との相違点にスポットをあてフィリピン生活を紐解きます。


インフラ-道路交通編-


<道路>
フィリピンの道路は、暑い国ゆえそのほとんどがコンクリート舗装。
約20㎝の土間コンクリートに、ほうき仕上げと言ったところでしょうか。
最近幹線道路ではアスファルトが敷設されている所も増えましたが、まだまだ主流はコンクリート。
タイヤノイズがひどく、タイヤもすぐに摩耗します。
生活道路では、土間厚をケチったせいか陥没している個所があったりするので走行注意です。
排水は下水道設備が整っていないので、浸透排水が主流のため、大雨が降るとすぐに冠水します。現地では冠水をBaha(バハ)といい、下町では日常茶飯事です。

<道路網>
フィリピンの道路網は、幹線1本に枝線をつなげただけの構造で、幹線に生活道路が直結しているところも多く、慢性的渋滞の一つの要因です。
マニラ首都圏でも、主要幹線は
 ■マニラ湾沿いのRoxas Boulevard(ロハス・ブールバード)
 ■北東に向かうQuezon Avenue(ケソン・アベニュー)
 ■Manila(マニラ)を中心に8㎞半径の環状線EDSA(エヅサ)
 ■まだ完成していないが同じく10㎞半径の環状線C5(シーファイブ)
の4本のみ。
そこから放射状に
 ■南沿岸部へのManila-Cavite Expressway(マニラ-カビテ・エクスプレスウェイ)を経由して
   Antero soriano Highway(アンテロ=ソリアーノ・ハイウェイ)
 ■南へTagaytay(タガイタイ)へ結ぶEmilio Aguinald Hwy(エミリオ=アギナルド・ハイウェイ)
 ■ラグナ湖西岸をCalamba(カランバ)へ結ぶSouth Luzon Expy(SLEX:エスレックス)
 ■ラグナ湖東岸から東海岸まで抜けるManila East Rd(マニライースト・ロード)
 ■C5から東に向かうMarcos Hwy(マルコス・ハイウェイ)
 ■Quezon Circle(ケソン・サークル)から首都北端を結ぶCommonwealth Av(コモンウェルス・アベニュー)
 ■EDSAからBaguio(バギオ)へ結ぶNorth Luzon Expy(NLEX:エヌレックス)
 ■同じくEDSAから北東に向かうQuirino Hwy(キリノ・ハイウェイ)
 ■EDSAの終点Kalookan(カロオカン)から西海岸沿いを北上するMacArthur Hwy(マッカーサー・ハイウェイ)
の計9本の街道が伸び、ルソン島各所につながっていく感じ。

田舎に行くと、この街道沿い数キロから十数キロおきに串団子状に市街が形成され(日本の宿場町形成と似ている)ている。市街の中心は教会で、古い都市では整然と碁盤目状に街区が形成されているところも多い。
アメリカ文化の影響で、モータリゼーションが歪な形で浸透してしまい、結果交通渋滞が慢性化している。

ここで道路名に着目したい。
基本は、「偉人の名前+道路を示すサフィックス」という感じ。
以下に道路を示すサフィックスをまとめてみた。

















ここフィリピンで道路標識はほとんどが英語表記。
"Reducs Speed"は「減速せよ」
"Lay By"は「待避所」
でも最近は
"Bawal Dito, Bus/Truck"「バスとトラックはこの車線不可」
みたいにちらほらタガログ語も。
そう言えば禁止標語は、タガログ語が多いような…
横断禁止から駐停車禁止、張り紙禁止、小便禁止などなど。
"Bawal"って単語を見たら「禁止」と思ってください。

<交通網>
交通は、完全にモータリゼーション主流。
LRT、MRT、PNRといった鉄道が4路線あるがマニラのみの運行。
電車を除く公共交通機関は、料金の安い順に
 ・バイシクル(サイドカー付き自転車)
 ・ジープニー(ジープのフロントを持つ乗合マイクロバス)
 ・路線バス(車掌のいるツーマンスタイル。自由乗降車。料金は距離加算)
 ・エフエックス(乗合タクシー。区間内であれば自由乗降車。)
 ・トライシクル(サイドカー付きオートバイ。半径2㎞位を自由に移動できる。)
 ・タクシー(都会にはあるが田舎には無い。メーターがあるが使わずに法外な料金を請求される場合も。)
 ・ハイヤー(空港への送迎や団体移動向き。やや料金は張る。)


正直交通モラルが低いのと、道路事情、インフラ事情の関係で都会は慢性的に渋滞。
でも数年前に比べたら大分改善された感じ。
マニラでは、プレートナンバー末尾一桁を指定した自家用車の進入規制(ナンバーコーディング)が行われていて、現在は週1回だが近々に週2回になる模様。
電力事情からかとにかく信号が少ないので、日本人としては信号増やせば?と思ってしまうのですが^^;ソーラー型の信号機と管制センターが必要か。
走っている車は8割が日本車。
鉄道もPNRはJRの中古車。(クハとかモハとか消さずに残っています。)
商用トラックも日本の中古車。アルミボディー車に佐川急便とか福山通運とかまんま残して走っています。
道路だって日本の資金援助、高速道路も日本の資金援助、鉄道も日本の資金援助。
だからって訳じゃないだろうけど、フィリピン人はおおむね親日派です^^




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