正しい情報と判断基準を皆さんにお届けしたいと思っています。
前回は
外国人でも戸建ては買えますが、資産価値は全くありません。
という補足説明でした。
それと、(外国人に土地は買えませんが)都市部以外の土地の概ねの値段は、
水道・電気・舗装道路の整備されているサブディビジョン(住宅用区画)で、P4,000/㎡~P2,500/㎡。
水道・電気・舗装道路の整備されている、住宅用地で、P3,000/㎡~1,000/㎡。
ハイウェイ沿いではあるが、電気以外は整備されていない商業用地で、P1,500/㎡~P500/㎡。
これが、田舎の土地相場です。
パレンケの近くや、モールなど大規模商業施設の近くは、若干高くなります。
さて、今回は
フィリピンの建物の耐震性および耐久性について補足説明します
日本のそれは、震災前までの統計で1.14回/年ですから、決して少ないとは言えません。
2010年以降では、M7以上の地震が4度起きているのをご存知でしょうか?
と、統計データが示す数値では決して地震が少ないとは言えないのですが、実感として地震は無いに等しいですよね?
フィリピン人も、フィリピンは地震がほとんど無い、と言っていますよね?
何故なのでしょうか?
一つの要因として、上記統計データが示す震源は、90%以上がミンダナオ南東沖であることが挙げられます。
そこからマニラまでおよそ1,000㎞以上、距離減衰式で計算すると地震波が伝わったとしても震度で0または1、もしくは1に近い2です。
また、堆積層が少なく、振動が増幅されないという部分もあるのかもしれません。
いずれにしても、体感地震の少ないフィリピンですが、環太平洋火山帯に属していますし、震度5以上の地震が起きる可能性はない訳ではないのです。
という事で、耐震設計については十分に考慮されていなくてはならないはずです。
マニラには沢山の超高層ビルがありますよね。
このほとんどは、アメリカの設計事務所の手によるものです。
当然確りとした、耐震設計が為されている事でしょう。
耐風設計だってされているはずです。
もしかしたら、制振設計されたビルだってあるかもしれません。(たぶん免震はないかな。)
では、低層のビルや一般住宅はどうなんでしょうか?
個別の耐震設計はされていません。
語弊があるので言い直しますと、一つ一つの建物の構造計算はしていません。
ではどうしているのかというと、
National Structural Code of the Philippinesで規程された基準に従って設計されているのです。
柱、梁、床、壁、基礎、屋根などの主要構造物について、最低断面や最低配筋、許容床面積、最高階高etc.が決められていて、全てがその規程以上になるよう設計しています。
大雑把ですが、これはこれで構わないと思います。
ちなみに、日本の建築基準でも
2階建て以下で建物高13m未満かつ軒高9m未満、面積500㎡未満の木造建物と
平屋で面積200㎡未満の木造以外の建物は構造計算は必要ありません。
フィリピンと同様の手順で設計しています。
これは完全に私見ですが、
フィリピンの建物は、震度6の地震が来た場合、8割以上の低層建物がダメージを受けるものと思われます。
心配でしょうか?
僕は心配いらないと思います。
だってここフィリピンでは雪が降るのと同じくらい、この規模の地震は起きてないのですから。
僕が見る限り、断面は小さいですが、主筋も副筋もきちんと入っていますし、コンクリート強度は日本以上※1だし、まず問題ないでしょう。
※1:ほとんどがサイトコンクリートで、適当にセメントを入れているので数値はありませんが、アンカーを打ったりした経験上の推定で、Fc36程度は出ていると思われます。
ちなみにフィリピンにも建築基準法に当たるビルディングコードというのがあります。
National Building Code of the Philippines (Republic Act No. 6541)【全10条+附則2】です。
日本の建築基準法は【全106条+附則91】です。
どちらがどうとも言い難いですが、より細かく規程されているのは、日本の建築基準法です。
また、長くなってしまったので、耐久性については更に続編を綴ります^^;
前回は
外国人でも戸建ては買えますが、資産価値は全くありません。
という補足説明でした。
それと、(外国人に土地は買えませんが)都市部以外の土地の概ねの値段は、
水道・電気・舗装道路の整備されているサブディビジョン(住宅用区画)で、P4,000/㎡~P2,500/㎡。
水道・電気・舗装道路の整備されている、住宅用地で、P3,000/㎡~1,000/㎡。
ハイウェイ沿いではあるが、電気以外は整備されていない商業用地で、P1,500/㎡~P500/㎡。
これが、田舎の土地相場です。
パレンケの近くや、モールなど大規模商業施設の近くは、若干高くなります。
さて、今回は
フィリピンの建物の耐震性および耐久性について補足説明します
耐震性
フィリピンのM5.5以上の地震観測は、0.57回/年(ほぼ2年に1回)です。日本のそれは、震災前までの統計で1.14回/年ですから、決して少ないとは言えません。
2010年以降では、M7以上の地震が4度起きているのをご存知でしょうか?
と、統計データが示す数値では決して地震が少ないとは言えないのですが、実感として地震は無いに等しいですよね?
フィリピン人も、フィリピンは地震がほとんど無い、と言っていますよね?
何故なのでしょうか?
一つの要因として、上記統計データが示す震源は、90%以上がミンダナオ南東沖であることが挙げられます。
そこからマニラまでおよそ1,000㎞以上、距離減衰式で計算すると地震波が伝わったとしても震度で0または1、もしくは1に近い2です。
また、堆積層が少なく、振動が増幅されないという部分もあるのかもしれません。
いずれにしても、体感地震の少ないフィリピンですが、環太平洋火山帯に属していますし、震度5以上の地震が起きる可能性はない訳ではないのです。
という事で、耐震設計については十分に考慮されていなくてはならないはずです。
マニラには沢山の超高層ビルがありますよね。
このほとんどは、アメリカの設計事務所の手によるものです。
当然確りとした、耐震設計が為されている事でしょう。
耐風設計だってされているはずです。
もしかしたら、制振設計されたビルだってあるかもしれません。(たぶん免震はないかな。)
では、低層のビルや一般住宅はどうなんでしょうか?
個別の耐震設計はされていません。
語弊があるので言い直しますと、一つ一つの建物の構造計算はしていません。
ではどうしているのかというと、
National Structural Code of the Philippinesで規程された基準に従って設計されているのです。
柱、梁、床、壁、基礎、屋根などの主要構造物について、最低断面や最低配筋、許容床面積、最高階高etc.が決められていて、全てがその規程以上になるよう設計しています。
大雑把ですが、これはこれで構わないと思います。
ちなみに、日本の建築基準でも
2階建て以下で建物高13m未満かつ軒高9m未満、面積500㎡未満の木造建物と
平屋で面積200㎡未満の木造以外の建物は構造計算は必要ありません。
フィリピンと同様の手順で設計しています。
これは完全に私見ですが、
フィリピンの建物は、震度6の地震が来た場合、8割以上の低層建物がダメージを受けるものと思われます。
心配でしょうか?
僕は心配いらないと思います。
だってここフィリピンでは雪が降るのと同じくらい、この規模の地震は起きてないのですから。
僕が見る限り、断面は小さいですが、主筋も副筋もきちんと入っていますし、コンクリート強度は日本以上※1だし、まず問題ないでしょう。
※1:ほとんどがサイトコンクリートで、適当にセメントを入れているので数値はありませんが、アンカーを打ったりした経験上の推定で、Fc36程度は出ていると思われます。
ちなみにフィリピンにも建築基準法に当たるビルディングコードというのがあります。
National Building Code of the Philippines (Republic Act No. 6541)【全10条+附則2】です。
日本の建築基準法は【全106条+附則91】です。
どちらがどうとも言い難いですが、より細かく規程されているのは、日本の建築基準法です。
また、長くなってしまったので、耐久性については更に続編を綴ります^^;