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今回はまとめ編です。
採用者の意識改革
まず確認しておきます。本稿で述べている採用する対象は、フィリピン人です。
日本人には当てはまりませんから、そこをお忘れなく読んでください。
皆さんも経験あるでしょうが、
学生時代、クラス替えがあり、右も左も知らない人で、
パッと見で好印象の人、逆に悪印象の人が居たかと思います。
ところが、しばらく経つと、
好印象だった人がそうでもなく、
悪印象だった人が逆にいい奴だったりしませんでしたか?
そして悪印象だった人の方が、後々仲良くなったりしませんでしたか?
これは日本人特有の、「自分を隠す」という慣習による誤視というか誤認なのです。
日本人ほどファーストインプレッションとアフターインプレッションに差がある民族も居ないそうです。
さあ、そこでフィリピン人はというと、
人見知りが多いので、言葉が少なかったり、大人しかったりしますが、
それは尺度の問題で、基本的には自分を出してきます。
良い悪いは別として、「自分を隠す」なんて奥ゆかしさは、これぽっちもありません。
ですから、ファーストインプレッションとアフターインプレッションにそれ程差はでません。
そして忘れてならないのが、目線のベクトルが日本人とは真逆だという事です。
フィリピン人にとって大事なのは、
「他人がどう思うか」ではなく、「自分がどう思われるか」なのです。
同じことのように聞こえますが、
全く異なものです。
「他人がどう思うか」というのは、他人の側に立ち自分を客観視しているのに対し、
「自分がどう思われるか」というのは、自分の側から相手を見、そこに映る自分を観ているという事です。
以前にも載せましたが、この実験を廻りのフィリピン人にしてみてください。
![]() |
先頭のUFOはどれ?Which one of UFO is ahead? |
日本人は圧倒的に、手前のUFOが先頭と答えます。
これが、「他人がどう思うか」と、「自分がどう思われるか」の違いです。
これを絶対に忘れないでください。
フィリピン人を理解し、上手く使うためには絶対に忘れてはならない、大原則なのです。
少し話はそれますが、これは仕事だけでなく恋愛でも同じです。
「I love you」と言いますが、
日本人の場合は「I love you for you」なのに
フィリピン人は「I love you for me」なのです。
ですから、浮気なんかばれようものなら・・・
フィリピン人を使う際、相手をアジャストするのは至難の業です。
ですから、使う側の私たちが、上記を理解しアジャストすることが大事なのです。
ここまで理解して頂けましたか?
使う側の私たち日本人が、「フィリピン人というのはこういうものだ」と意識を改革出来れば、色々な事が腑に落ちるはずです。
ファーストインプレッション(第一印象)
フィリピン人を採用する場合、この第一印象が非常に大事になります。日本人を採用する場合と違って、あなたの第一印象を信じて良いのです。
生意気だなぁと感じたら、彼はずーーーっと生意気ですし、
おちゃらけた奴は、その後もずーーーっとおちゃらけていますし、
大人しい子は、ずーーーっと大人しいままです。
ですから、第一印象で、
「あ、こいつちょっと嫌だな?」と思ったら、その思いは永遠に続くので、採用しないことです。
また、
「この子は、素直でいいかも?」と思ったら、採用CHECK表の点数に拘わらずに、採用しても良いのです。
自分の好みで採用
採用CHECK表は、客観的な採用基準として僕は重宝しています。しかし、そればかりに囚われると、みすみすいい人材を失いかねません。
飽くまでも判断基準の一つとして用いてください。
そして、労使ともにお互い人間ですから、
好感の持てる相手の方が、より上手くいくに決まっています。
採用CHECK表で良いポイントを取った不細工な娘よりも、
多少ポイントの劣った可愛い娘を採用した方が、絶対にうまくいきます。
(男でも同様です。)
どっち選びますか?
人事担当としては、『失格』なんて言われそうですが、誰が何と言おうと、自分の好みで採用するのが、
後々も上手くいきますし、何よりいつも優しい気持ちでいられます。
日本人の友人があなたの会社を訪れて、
「何だ可愛い娘ばっかり集めやがって!」なんて言われても気にしないことです。
そして、そんな職場の方があなたも楽しく仕事ができるはずなのです。
まとめ
フィリピン人を採用する場合、- 使う側の私たち日本人が、「フィリピン人というのはこういうものだ」と意識を改革する。
- 自分の第一印象を信じ、それに従い採用する。
- 自分の好みで採用して構わない。
これを念頭に置いてください。
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